【子どものスマホに】安全なパスワードの作り方を紹介!
- ネットリテラシー
目次
最近では自分のスマホやタブレット、学校で配布されたパソコンを持っている子どもも多いのではないでしょうか。
皆さんは子どものデジタル機器や、子どもが利用しているサイトのパスワードをどのように作成していますか?
子どもに任せて単純なパスワードを設定している家庭も少なくないのではないでしょうか。
子どもの身を守るためにも、安全なパスワードを作成して管理することは非常に重要です。
今回の記事ではパスワードが漏洩した際のリスクや危険なパスワードの例、安全なパスワードの作り方を紹介していきます。
【パスワード漏洩のリスク】自分だけでなく、身の回りの人も危険に
ウェブサイトなどに登録するパスワードは、漏洩の可能性が低い安全なパスワードである必要があります。
なぜなら、パスワードが漏洩すると、自分が様々な被害を受ける可能性あるからです。
さらには、自分だけでなく身の回りの人にも危険が及ぶ場合があります。
ここでは、パスワードが漏れると具体的にどんなリスクがあるのか紹介します。
金銭被害
漏洩したパスワードを利用してショッピングサイトなどにログインされ、知らぬ間に高額の買い物を繰り返される危険があります。
過去には、自分の知らないうちに「iPhone X」を不正購入される被害が1000件発生し、被害者の中には15万円近い損害を受けた人もいました。
子どもが保護者の携帯やゲーム機で有料課金などを行っている場合、知らず知らずのうちに、悪意のある第三者にパスワードが漏洩している場合もあります。
日頃から課金の内容を確認したり、定期的にパスワードを変更することがおすすめです。
なりすまし
パスワードが漏洩すると、悪意のある第三者が不正にアカウントを乗っ取ってSNSなどに投稿する危険があります。
アカウントを乗っ取って犯罪予告をしたり、詐欺のメールを送ったりするなど、アカウントが犯罪に利用されて、アカウントが乗っ取られた人が逮捕されるといった恐ろしい事例も生じています。
自分の身を守るためにもパスワードが漏洩しないように注意してください。
また、子どもが他人になりすまして友人などに誹謗中傷を繰り返していたというケースも発生しています。
パスワードの漏洩が、いじめなどの更に大きな問題につながる危険もあるので子どものデジタル機器の使用には注意が必要です。
保護者の方が見守ったり、アカウントをチェックしたりすることで子どもの身を守りましょう。
加害者になる
「パスワードが漏洩する」と言われると、自分が被害者になるイメージが強いかもしれません。
しかし、自分が知らないうちにパスワードを盗まれて、自分のSNSやメールを利用されてウイルスの拡散に加担してしまう場合があります。
実際に、友人から怪しい連絡が届いた経験がある人も多いのではないでしょうか。
知らぬ間に多くの人を騙してお金やパスワードを盗むことへ加担してしまうのを防ぐためにも、パスワードの漏洩には注意が必要です。
【危険なパスワードの例】自分が覚えやすいパスワードは危ない?
パスワードを設定する際に最も重要なのは、他人に不正使用されない文字列を選ぶことです。
ここでは、多くの人が設定しがちで危険なパスワードの例を具体的に紹介していきます。
誕生日などの個人情報
最もよくある危険なパターンは、「誕生日」をパスワードに設定することです。
免許証や保険証、学生証など多くの物に誕生日は記載されています。
財布を落としたときなどに簡単に特定される危険が高いので注意をしてください。
その他にも自分の趣味や名前などその人に基づいた情報は、容易に連想することが可能です。
様々な情報を組み合わせることで簡単に突破されるリスクが高いので、個人情報の使用は避けましょう。
同じパスワードの使い回し
様々なサイトやサービスを利用していると、パスワードを入力する場面はたくさんありますよね。
覚えるのが大変で、同じパスワードを使っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、同じパスワードを利用していると、1つのサイトからパスワードが漏洩した際に他のサイトのパスワードまで漏洩することになります。
どんなに覚えるのが大変でも、サイトごとに異なるパスワードを使用するようにしましょう。
単純な規則の文字列
「1111111111」「12345678910」「あいうえお」
こんなパスワードを設定したことはありませんか?
こうした単純で覚えやすいパスワードは、悪意のある第三者から盗まれやすいパスワードでもあることを覚えておいてください。
このような単純で分かりやすいパスワードは、子どもが設定しやすい傾向にあります。
親子でパスワードを設定する際のルールを決めたり、子どもと一緒にパスワードを設定したりすることでトラブルから子どもを守ってあげましょう。
【安全なパスワードの作り方】重要なのは複雑さよりも長さ!?
最後に、安全なパスワードの作り方やパスワードを守るための設定を紹介します。
大文字や小文字、記号を組み合わせる
安全なパスワードを作るための重要なポイントは「複雑にする」ことです。
そのためにも、使用する文字列には大文字や小文字、記号組み合わせることが大切です。
ローマ字に記号を混ぜるだけでもパスワードの組み合わせは一気に増えるので、パスワードを盗まれる可能性が低くなります。
可能な限り文字数を増やす
大文字や小文字、記号を使うことで文字のバリエーションを増やして複雑にしても、文字数が少ないと、パスワードを解読することは簡単になってしまいます。
最近ではアメリカの連邦捜査局から、「パスワードは複雑さよりも長さが重要」という勧告が出されたことが話題になりました。
最低でも8文字以上、可能であれば15文字以上のパスワードを設定するようにしましょう。
二段認証設定
万が一パスワードが漏洩したときでも、自分の身を守ってくれるのが「二段認証設定」です。
二段認証設定とは、パスワード入力に加えて、ショートメールなどを用いて二段階の認証作業を行う設定です。
ショートメールの受信に必要な携帯電話を本人が持っていれば、仮にパスワードが漏洩しても、第三者はログインすることはできません。
アカウントを守るために、二段認証設定は必ず設定するようにしましょう。
最後に
いかがでしたか?
単純なパスワードを設定することは、パスワードの漏洩に繋がり、様々な危険が生じることがお分かりいただけたかと思います。
自分や子ども、周囲の人を守るために、安全なパスワードを設定してインターネットを利用しましょう!