【保護者向け】ICT教育とは?メリットやデメリットをわかりやすく解説
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目次
「ICT教育ってなに?」と聞かれたら、なんと答えますか?
保護者の方の中には、「ICT教育」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
社会の情報化が進む中で、コロナウイルスの拡大もあり、ICT教育への注目が高まっています。
今回は、保護者の方向けに、ICT教育の定義やメリット・デメリットについて、わかりやすく解説します。
ICT教育とは?実は2つの目的がある??
ICTとは「Information and Communication Technology」の略です。日本語だと、「情報通信技術」のことです。
そしてICT教育とは、教育において情報通信技術を活用することです。
言葉で説明すると堅苦しいですが、具体例を見るとわかりやすいかもしれません。
・プロジェクタを使って、教科書の挿絵や写真を拡大して、クラスみんなで見る
・パソコン教室でインターネットを使って調べ学習をする
・生徒が、タブレットで作った発表資料で、プレゼンテーションをする
このように、30年前には考えられなかった教育が、ICTの力で可能になっています。
文部科学省によると、ICT教育の目的は大きく2つあります。文部科学省のホームページを見てみましょう。
CT活用の目的によって、情報活用能力を育成するためと、教科の学習目標を達成するための2つに大きく分けられる。
参照:教育の情報化に関する手引き 第5章 初等中等教育における学習指導でのICT活用
ここでは、この2つの目的ついてわかりやすく解説していきます。
ICT教育の目的①:情報活用能力を育成
情報活用能力とは、インターネットなどにたくさんある情報を、上手に取捨選択をして活用する力のことです。
わかりやすくイメージするために、具体例を紹介します。
情報活用能力があると、自分の興味があることを上手にインターネットで調べることができます。
反対に、情報活用能力がないと、SNSで嘘の情報に騙されてしまう可能性があります。
この力は、これからの情報化社会の中で非常に重要です。
実際に学習指導要領の総則の中では、情報活用能力は学習の基盤となる資質・能力の1つとして示されています。
ICT教育の目的②:教科の学習目標を達成
「教科の学習目標を達成」をわかりやすい言葉に言い換えると、「これまでの学校の授業をICTの力でよりよくする」ということです。
例えば、今までの授業では、先生が書いた黒板の内容を、生徒がノートに書き写していました。
しかし、ICTを活用すると先生から生徒に授業の内容を簡単に共有することができます。
すると、ノートに書き写すことで精一杯だった生徒が、授業内容にしっかりと集中することができ、成績の向上が期待できます。
ICT教育の3つのメリット
ここでは、ICT教育の3つのメリットについて紹介します。
ICT教育には、保護者や子ども、学校の先生にとってたくさんのメリットがあります
今回の記事では、お子さんにとってのメリットに絞って、紹介します。
メリット①:わかりやすい授業
これまでの授業は、教科書や黒板に書かれた内容を学習していました。
しかし、ICT教育では、映像やアニメーション、音声、Webサイトなどを使うことで、とてもわかりやすくなります。
例えば、算数の図形問題です。
教科書や黒板では図形を動かすことはできないですが、タブレット上では図形を動かすことができます。
特に、「立体の図形」が苦手なお子さんなどは、ICT教育を利用することでとてもわかりやすくなって、理解が進むはずです。
メリット②:個別に最適化された学び
これまでの授業の多くは、一斉授業でした。
しかし、お子さん一人一人の理解度や得意不得意は違います。
それなのに、みんなで同じ授業を受けていたのです。
ICT教育では、お子さん一人一人の理解度・レベルに応じた問題を出すこともできます。
みんなで同じドリル教材で学習するのではなく、お子さん一人一人に合わせて、「その子が間違えやすい問題」や「その子の得意分野の発展問題」を学習できるようになります。
メリット③:情報活用能力
今の子どもたちにとって、インターネットは切っても切り離せません。
インターネットにあるたくさんの情報をうまく活用する力は、これからを生きる子どもたちにとって必須の力です。
教科書だけでなく、インターネットを上手に使って学習する
タブレットを使って、自由研究の内容を資料にまとめる
このように、子どもたち自身がICTを使って学習することで、情報活用能力を身に付けることができます。
ICT教育の3つのデメリット
しかし、ICT教育にはデメリットもあります。
ここではICT教育のデメリットについて紹介します。
デメリット①:お金がかかる
ICT教育のためには、タブレット端末やインターネットの通信環境などが必要です。
学校でICT教育を導入する場合、どうしてもお金がかかってしまいます。
また、導入後もタブレットの故障や新しい端末の購入など、お金がかかり続けることが考えられます。
デメリット②:インターネットに関わるリスク
ICT教育では、インターネットを使用します。そのため、インターネットに関わるリスクが生じます。
例えば、有害サイトを通じた犯罪や長時間利用による生活リズムの乱れ、健康被害などが心配されます。
トラブルをから身を守り、上手に情報を活用するためのネットリテラシー教育がますます重要となります。
デメリット③:地域や先生によって差がある
ICT教育には、地域や先生によって差があります。
まずは地域ごとの差について見てみます。例えば、教室の無線LAN整備率は、令和元年度時点では、全国平均が48.9%、1位が徳島県(75.9%)、最下位が新潟県(19.5%)です。
また、大型提示装置の整備率は、1位が佐賀県(92.0%)、最下位が秋田県(17.5%)となっています。
また、先生によっても差があります。
先生の中には、ICTが得意な先生と苦手な先生がいます。
地域や先生による格差を解消するために、現在文部科学省は先生のICT活用指導力の向上に取り組んでいます。
お家でできるICT教育
ここではおうちでできるICT教育について紹介します。ICT教育の中でも「情報活用能力の向上」のために、お家でできることを2つ紹介します。
お家でできるICT教育①:インターネットで調べてみる
1つ目は「インターネットで調べてみる」です。
調べる内容は、お子さんが好きなものや興味のあるものがおすすめです。
お子さんがインターネットで調べている様子を、保護者の方は隣で見てあげてください。危険なサイトにアクセスしていないかをチェックしながら、どんな風に調べているかを見守ってみてください。
インターネットで調べるときのポイントは「複数のサイトを見比べる」です。複数のサイトを見比べることにより、情報を取捨選択する力が身につきます。
お家でできるICT教育②:調べたことをスマホなどでまとめてみる
2つ目は「調べたことをスマホなどでまとめてみる」です。
お家にあるスマホやタブレット、パソコンなどで、調べたことをまとめてみましょう。
まとめ方は、文章でもイラストでもスライドでも動画でも、なんでもOK!
スマホの無料アプリなどを使って、調べたことをまとめてみてください。
インターネットで調べた内容を、スマホなどを使ってまとめることは、お子さんの情報活用能力を育むことにピッタリです。
インターネットから情報を得て、取捨選択をして、まとめることで、情報活用能力が身につきます。
お子さんが好きなことをテーマにすると、お子さんも楽しみながら取り組めると思います。
ゲームやおもちゃ、スポーツなどをテーマにすると取り組みやすいかもしれません。
お家でのICT教育ならフルマオンライン
いかがでしたか?
ICT教育には様々なメリットがあり、これからを生きる子どもたちにとって重要であることがお分かりいただけたかと思います。
小中学生向け動画制作スクール「フルマオンライン」では、ICT教育にも力を入れています。
フルマオンラインは、動画制作の技術を学ぶだけではありません。
動画の撮影の前にはしっかりと動画の企画を作り、絵コンテを作成します。楽しく動画を作りながら、情報活用能力が身につくカリキュラムとなっています。
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