小学生のSNSの利用実態と身を守る方法を解説
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目次
お子さんのSNSデビューはいつですか?
最近の若者や学生の多くは、TikTokやインスタグラムなどのSNSを利用していると言われています。
小学生の保護者の皆さんは、お子さんにいつからSNSを使う許可を出そうと考えているでしょうか。
正しく使えばとても便利で楽しいSNS。
しかし、利用方法によっては犯罪やトラブルに巻き込まれる危険があります。
今回の記事では、SNSの年齢制限や利用率の実態、トラブルの事例を紹介します。
また、安全に利用するために家庭で決めるべきルールについても取り上げます。
まだSNSデビューしていない小学生の保護者の方や、最近SNSデビューした中学生の保護者の方に是非読んで欲しい内容です。
是非最後までご覧ください!
SNSってなに?
SNSとは、「ソーシャルネットワーキングサービス(Social Netwirking Service)の略で、
登録した利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスのことです。
TwitterやFacebook、TikTokやInstagramなどが代表的な例です。
多くの人が利用しているLINEも、App StoreではSNSのカテゴリに入っています。
保護者世代だと、mixiやアメーバブログにハマっていた方もいるのではないでしょうか。
多くのSNSでは個人のプロフィールを作成することができ、そこにプロフィール写真や自己紹介などを掲載します。
他にも、写真やテキストで近況などを報告したり、他のユーザーとコミュニケーションを取ったりすることができるのがSNSの代表的な機能です。
参照)総務省 安心してインターネットを使うために 国民のための情報セキュリティサイト
【SNSの年齢制限】小学生は利用禁止のアプリも多数
多くの人が利用していて、日常にすっかり定着しているSNS。
しかし、それぞれのSNSの利用規約やプライバシーポリシーには年齢制限に関する記述があります。
代表的なSNSの年齢制限は以下の通りです。
- Twitter→13歳以上
- Instagram→13歳以上。16歳未満のアカウントはデフォルトで非公開に設定。
- Facebook→13歳以上
- TikTok→13歳以上
- LINE→年齢制限は無いが、利用推奨年齢は12歳以上
このようにほとんどのSNSが13歳以上を対象年齢としていて、小学生は利用できないことが分かります。
また、Instagramでは、最近の規約の変更で16歳未満のアカウントを原則非公開になりました。LINEも、利用推奨年齢が12歳以上に引き上げられました。このように、様々なSNSが利用者の保護に取り組んでいます。
【小学生のSNS利用率】利用率はまさかの7割越え!?
それぞれのSNSが年齢制限を設けている中で、小学生のSNS利用の実態はどうなっているのでしょうか。
東京都が実施した「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査」によると、スマートフォンを所持する小学生の70%がLINEを利用していると回答しています。
また、小学生は利用禁止とされているTwitterやTikTok、Instagramについては、約10%の小学生が利用していると回答しました。
この調査は「スマートフォンを所持している小学生」が対象です。親子で共用しているパソコンやタブレットを使ってSNSを利用している小学生もいることを踏まえると、実際はもっと多くの小学生がSNSを利用していると考えることができるでしょう。
出典:東京都 家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査
【要注意】スマホだけじゃない。ゲーム機を使ったSNSの利用も
内閣府が行った青少年のインターネット利用環境実態調査によると、40.1%の小学生が自分専用のスマートフォンを利用していると回答しています。
家庭以外の場所でスマートフォンを利用することもあるため、保護者の目が届かない場所でトラブルに巻き込まれないように注意する必要があります。
子どものスマートフォンにフィルタリングなどの設定をすることで、SNSの利用を制限することができます。
しかし、スマートフォンに制限を加えているからといって安心してはいけません。
多くの子どもたちが利用している、Nintendo SwitchやPlayStationなどのゲーム機でもインターネットに接続することができます。
実は、スマートフォンのアプリだけでなく、ゲーム機でインターネットに接続してSNSを利用することが可能です。
お子様がトラブルに巻き込まれないためにも、スマホだけでなくゲーム機の使い方にも注意して見守ってあげてください。
【リスクやトラブルも】いじめや犯罪に注意
SNSの利用を通じて、ネット上のいじめに発展したり犯罪に巻き込まれたりするケースがあるので注意が必要です。
警視庁の調査によると、SNSが絡んだ犯罪は1年あたり1,800件ほど発生しています。
また、東京都の調査では小学校低学年の約30%が、SNSで知らない人とやりとりをしたことがあるという結果も出ています。
事件の内訳はポルノや買春、誘拐や詐欺など非常に危険なものばかりです。
他にも、なりすましによる誹謗中傷やいじめなど子ども間で大きなトラブルに繋がっているケースも多数あります。
「知らない人とSNSで連絡を取らない」「知らない人には会わない」「ネット上で他人の悪口を言わない」など基本的なルールを徹底することが子どもたちを守るためには大切です。
出典:警視庁 平成30年におけるSNSに起因する被害児童の現状
出典:東京都 家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査
【安全のために】SNSを使うときのルールは親子で決めよう
ここまで様々な危険やトラブルの事例を紹介してきましたが、SNSは世界中の人と繋がったり交流したりすることで自分の世界を広げてくれる便利なツールでもあります。
一概に禁止するのではなく、安全に使うためのルールを決めて利用することが重要です。
ここでは、ルールの一例を紹介します。
ぜひ、こちらを参考にご家庭でお子様と話し合ってルールを決めてみてください。
SNSを利用するときのルールの一例
- スマホやSNSの設定は保護者と一緒にする。勝手に設定を変えない
- 名前や学校名、住所など個人情報を分かるようなことは発信しない
- 他人の悪口や、他の人に見せられないような内容は発信しない
- 自分や他の人の顔が分かるような写真は載せない
- 保護者と一緒に決めた利用時間や利用場所を守る
- 位置情報はオフにする
- 知らない人と連絡は取らない
- 知らない人にSNSを通じて会わない
- 困ったことがあったら保護者や学校の先生に相談する
最後に
いかがだったでしょうか?
SNSには年齢制限があることや、便利なツールである一方で様々な危険が潜んでいることがお分かりいただけたかと思います。
今後のお子様のSNSデビューの際は、身を守るための家庭でルールを決めて、有効に活用してみてください。
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