「自分にしかできない方法で、見てくれる人を笑顔に」FCAファイナリストインタビュー #4
- 全国小中学生動画コンテスト
目次
FULMA株式会社の主催する、全国小中学生動画コンテスト FULMA Creator Awardsでは、小中学生クリエイターたちからの「好き」の詰まった作品を募集しています。
今回は、昨年度 最優秀賞受賞者の大宮 康子さんに、作品を作ろうと思ったきっかけや、制作の裏話についてお聞きしました。
大宮 康子さんの作品
作品タイトル:
浦島太郎のリベンジ
作品説明:
玉手箱を開けてお爺さんになってしまった浦島太郎は、ある物によって若返り、人生を謳歌していた。。。
YouTuberになりたい弟と編集がやりたい姉でタッグを組んだ
今回の作品を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
今までは弟がやりたいと思うことを中心にやってたんですけど(※1)、一つ前の作品から、見てくれる方を笑顔にしたいっていうことを中心にやるって決めていたんです。
本格的にYouTuberをやりたいってなった時に、やっぱり視聴者の方を意識した動画が大事なんじゃないかなって思ったので、相手も意識してつくるようになりました。
それで、まずは桃太郎を題材にした作品を作りました。それで次は浦島太郎をやろうってなりました。実はシリーズものなんです笑
※1:大宮さんの作品は、弟さんが演者をし、姉である大宮さんがプロデュース/編集をして作られているものが多い。
▲シリーズ1作目「ももたろうのその後」でも弟さんが出演している
自分が出演するのではなく、弟さんに出てもらおうとなったのはなぜですか。
実はYouTuberをやりたいって言っているのは弟の方なんですよ。
私はYouTubeとは全く関係なく動画編集っていうものが気になっていたので、二人でうまくタッグを組んでやりました。
動画編集は、友達がSNSであげている動画を見て「これどうやって編集してるの」って気になってて。自分で作ってあげてるっていうのを聞いて、すごいなって。
コンテストに応募するにあたって意識したことはありますか。
とにかく楽しいとか面白いとか思ってもらえるような動画っていうのを大事に考えて作りました。
私の編集技術ももちろんそうなんですけど、一番は動画の面白さを大事にしたいと思っていました。多分弟も私もそうだと思うんですけど、人を笑顔にするのが得意だし、笑顔にしたいっていうのがあるので、そこはやっぱり動画に入れたいなーって。
動画作りのスタートはタイトルから
シナリオのアイデアはどうやって考え始めるんですか。
あー、もうこれはもうふとした瞬間の思いつきからですね。ふっと出てきた「これいいんじゃないかな」みたいなアイデアを使ったりします。ちゃんと考えるっていうよりはパッと出てきたアイデアをいろいろ入れ込んでいくイメージです。
まずはタイトルから考えることが多いです。(シリーズ1作品目の)桃太郎の時は、「昔話を使ってやりたい」みたいな大まかなことをパッて思いついて、そこからちゃんと考えていきました。
ネットショップのシーンがすごく特徴的で面白く感じました!あのシーンはどうやって思いついたんですか?
勢い、でしょうか。あれってもう勢いがすごいじゃないですか。弟も何か勢いがある感じなので笑、すごい勢いの感じを出したくて。それがどういう風に動画で表現できるかなって思った時に、やっぱりスギちゃんみたいな感じかなって思ったので笑
▲ネットショップで若返りのハンドクリームが売られているシーン
弟さんのセリフは大宮さんが事前に全て考えているのですか?
大まかなセリフは私が決めてて、そこに弟が改良したりとか、動きを付けたりとかしてます。改良して二人で合作でっていう感じです。
結構1つのシーンで何回も撮り直したりとかも多くありますね。なかなか一発っていう風には行かなくて。
例えばどんな理由でNGが出ますか。
弟のほうでは、こういう感じの動画にしたいって理想みたいなのがあると思うので、それに上手く近づけないと撮り直すことがあります。私の方は結構その後の編集のことを考えます。どっちもがうまくなるように活かすっていうのが結構難しくて。
バンジーのシーンは本当は写真を動かすんじゃなくて、弟が動く予定だったんです。でも、グリーンバック(を使うように背景を合成できる)のアプリでやってたので、なかなかうわぁってやっちゃうと(激しく動いてしまうと)、どうしてもそのアプリのグリーンの部分とかが揺れて動くとかがあったので、なかなか激しい動きができなくて。撮り方もよく工夫しないと難しいなと思ったので画像でどうにかできないかなって思って、代わりに写真を動かす形にしました。
▲写真を使っているバンジージャンプのシーン
制作期間はどのくらいですか?
1ヶ月ほどです。
何か期限が甘くて結構ギリギリで笑、みんなコロナかかっちゃったりという事件もありました。
撮影は3日とかで終わってて、ほとんど編集にかかりました。
FCAに応募してくれた時の動画制作歴は?
あの時は1年ぐらいです。
まさかの選出に嬉しさと驚きが
ファイナリストに選ばれるかの勝算はどのくらいありましたか。
自分の作品はすごい気に入ったんですけど、他の子たちがどんな作品を作ってくるかが結構謎でした。1回目のコンテストっていうのもあって、どういう子たちがどんな作品を作ってるかがわからなかったので。
ファイナリストに選ばれた時は、「まさか」って思いました。嬉しさと驚きとであまり実感がなかったんですけど、すごく嬉しかったです。
授賞式での気持ちを教えてください。
受賞者が発表される前に、授賞理由を発表していたと思うんです。聞きながら自分の作品は優秀賞の作品の理由に当てはまってるなって思ってて、「あ、優秀賞だ」と思ったんですよ。でもそこで名前は呼ばれなくて、「あれ?でも、え?」みたいに混乱してました。そのあとも希望は捨てていなかったんですけど、でもちょっとダメかもしれないなって思ったりもしていました。
最優秀賞として名前を呼ばれた時の気持ちを教えてください。
今まで頑張ってきたのを評価してもらえたっていうのが、凄くスカッとして一気に報われた感じがしました。
審査員からのコメントも一生忘れないと思います。
▲最優秀賞パネルを掲げる大宮さん
▲授賞式で大宮さんの名前が呼ばれて涙する出演者の弟さん
今年はFCAに応募しますか?
今年は、去年をスタートラインじゃないですけど、そこからまた次の段階に行きたいなって思っています。新しいことに挑戦したいので、今年は応募しないと思います。
でも、別のチャレンジに挑戦してみたいって思っています。
弟がYouTubeを始めたいって本格的に思っているところなので、そこに向けての準備とかが始まるのかなって思ってます。
※大宮さんが新しく始めたYouTubeチャンネル
https://youtube.com/@denobuuu
今年の応募者へ一言!
最後に、今年の応募者に向けて一言お願いします。
動画で表現をするのって難しい部分もあるかもしれないんですけど、私が一番大事だと思ってるのは自分らしさです。
自分にしか表現できない方法でぜひ動画制作を頑張ってほしいなって思いました。
大宮さん、インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!
気になる賞金の使い道をお聞きしたところ、弟さんと半分に分けたとのことでした。
ぜひお二人それぞれの好きなことに使って欲しいですね。
動画を見ている人を笑顔にするYouTuberとして活躍したいとの素敵なチャレンジ、事務局一同心から応援しています。
今後のご活躍も、心から楽しみにしています!
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また、今年のFCAは下記からエントリーできます。
ぜひ皆さんも自分の好きなものをテーマに動画制作にチャレンジしてみてください!
[エントリーはこちら]
https://fulma.com/awards/entry
みなさんの好きを詰め込んだ、素敵な作品と出会えることを、心より楽しみにしています!