【イベントレポート】子どもクリエイターを応援する監督対談イベント! 安藤桃子監督×上田慎一郎監督が登壇

目次
2025年3月29日、東京・銀座にある「GINZA 456 Created by KDDI」において、KDDI様との共催イベントとして「子どもクリエイターを応援する監督対談」が開催され、映画監督の安藤桃子監督と上田慎一郎監督が登壇しました!
両監督は、昨年開催された「小中学生動画コンテスト FULMA Creator Awards 2024」において審査員を務め、今回のイベントでは、次世代を担う子どもクリエイターたちとの交流を深める場となりました!
【前半】 上映会
イベント前半では、同コンテストで2024年に入賞したTOP10作品の上映会が行われ、来場した観客からは温かい拍手が送られました!
今回のイベントは、昨年のコンテストに協賛いただいたKDDI様とのコラボで実現し、会場の準備から設営まで全面協力で行われました!
上映会では会場の全面に映像が映し出され、臨場感溢れる演出はまさに圧巻!
作品ごとの世界観に深く没入できる体験となりました!
【後半】 トークセッション
イベント後半では、受賞した子どもたちと両監督によるトークセッション!
トークセッションの最初は、昨年のコンテストを振り返る時間となりました!
両監督はそれぞれの作品の印象的なシーンについて触れ、子どもたちの動画作りに対する純粋な思いやこだわりについて称賛の言葉を贈りました✨
また、コンテストで優秀賞・最優秀賞を選んだ当時の想いについても振り返り、最優秀賞に選ばれた岡村うららさんの「8月49日」については、「自分には真似ができない、唯一無二の作品だった」と高く評価しました。
さらに、監督のお二人それぞれの制作活動において大切にしていることやこだわりについてもお話しいただきました。
安藤監督は、「とにかく色んなものを見て体験し、それが映像作品にインスピレーションを与えている」と語り、上田監督は「大人になると色々な制約があり思うようにいかないこともあるけど、自分の好きと思えるものを追求するように心がけている」とお話しされました。
質疑応答では、子どもたちからのクリエイターならではの悩みや相談が寄せられ、監督のお二人からは具体的なアイデアやアドバイスなどが贈られました!
最優秀賞を受賞した岡村うららさんは、「自分の作りたいものがたくさんあって、もともと作りたかった結末にならなかったり、展開がごちゃごちゃになってしまうことがよくある」という悩みを相談しました。
両監督とも、展開が変わってしまうことは往々にしてあると共感した上で、「一番伝えたいことを先に決めておくと、どんなに展開が逸れても最終的にそこに向かうようになる」と経験も踏まえてお話しされました。
また、「映画などのタイトルはどうやって決めていますか?」という、素朴ながらも作品作りにおいては大事な質問から、「3DCG映像にもっとリアルさを取り入れるにはどうしたらいいですか?」など、大人でも悩んでしまうようなレベルの高い質問まで飛び交いました。それぞれの質問に対して両監督は丁寧に受け答えながら、ときに子どもたちの胸に強く刺さるアドバイスを投げかけました。
イベントの最後には、安藤監督と上田監督から子どもたちに向けて、「誰かに伝えることも大切だが、自分の心に素直にわがままに、あなたにしか作れない自由な作品を作ってほしい」とメッセージが贈られ、会場は温かな拍手に包まれながら閉幕しました!
本イベントは、未来の映像クリエイターを目指す子どもたちにとって、貴重な学びと刺激の機会となりました✨
ご登壇いただいた安藤監督と上田監督、そしてコラボしてくださったKDDI様並びにご参加いただいた皆様ありがとうございました!
開催概要
■ 全国小中学生動画コンテスト FULMA Creator Awards
全国小中学生動画コンテスト FULMA Creator Awards(フルマクリエイターアワード)は、次世代を担う小学生・中学生から才能溢れるクリエイターを発掘、育成し、子どもと社会をつなぐ、小中学生向け動画制作コンテストです。
2024年11月2日(土) に、東京お台場にある日本科学未来館で最終審査会が開催され、10組のファイナリストによるプレゼンテーションと動画作品の発表が行われました。
2025年の開催も決定!詳細はコンテストの公式サイトよりご確認いただけます。
<コンテスト公式サイト>
https://fulma-creator-awards.com/
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◆安藤 桃子 監督
ロンドン大学芸術学部を卒業。14年に自ら書き下ろした長編小説「0.5ミリ」を映画化。同作で報知映画賞作品賞、毎日映画コンクール脚本賞、上海国際映画祭最優秀監督賞などを受賞。高知県移住後、子どもたちの未来を考える異業種チーム「わっしょい!」などを立ち上げる。23年11月、映画を通じて心と文化を伝える「キネマ ミュージアム」が高知市にオープンするなど、多岐にわたり活動中。
◆上田 慎一郎 監督
中学生の頃から自主映画を撮りはじめ、高校卒業後も独学で映画を学ぶ。初の劇場用長編『カメラを止めるな!』が2館から350館へ拡大と異例の大ヒットを記録。縦型短編監督作「レンタル部下」がTikTokと第76回カンヌ国際映画祭による「TikTokShortFilm コンペティション」にてグランプリを受賞。最新作となる劇場長編映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」が2024年11月に公開。
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■ 開催概要
日 時:2025年3月29日(土) 13:00~15:00
会 場:GINZA 456 Created by KDDI
住 所:〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目5番6号
登壇者:安藤 桃子(映画監督)、上田 慎一郎(映画監督)
参加者:小中学生のコンテスト応募者とその保護者50名
共 催:KDDI株式会社 / FULMA株式会社
第1部:子どもたちが制作した作品の上映
第2部:安藤監督×上田監督によるトークセッション